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2010/05/11(Tue)

第106話「傲慢の深淵」その3
その2の続きです。


*一方、最下層にいるエドとセリム。
*人間側に寝返ったグリードに対し、ホムンクルスの挟持を捨てるとは情けない、というセリムに、エドは言う。
*エド「自分の頭で考えようとしない思考停止野郎が!グリードの方がよっぽど進化した人間だぜ」
思考停止、自分の頭で考えろ!はホントに鋼では度々出てきますが、ここでも。自分の頭で考えて、でも考えるだけでなくて心でも感じて(人の命を材料にした賢者の石は、元の身体に戻る為には使えないと言うころとか)、それでいて感情に流されることは許されなくて(スカーの復讐、ロイの復讐が許されなかったように)、あくまで未来を見据えて。そうすれば人は変われるからと。牛先生の人間観が好きです。

*エドの言動にプライドを刺激されたセリムは、影の触手でエドを柱や床に叩き付ける。が、怯まずにエドは言葉を続けた。何故セリムが「お父様」の言いなりになってるかわからない、と。何故セリムがボロボロの身体になっても一瞥もくれない相手の言いなりになってるのか、と。
*事実、ロイの強制的な人体錬成の礎としたセリムの身体は、その崩れた左頬同様に、もはや長く保ちそうになかった。
*セリムは自身の感情を隠すように、人間の常識を当てはめないでください、と大声を上げ、エドの頬の傷に向かって触手を伸ばし、エドの体内へ侵入しようとする。
*セリム「エドワード・エルリック!!父上と同じくホーエンハイムから生まれた我らが眷属よ!!私たちと近しい君なら、今のこの容れ物の代わりになれる確率が高い!!私に容れ物を…肉体をよこしなさい!!
セリムの揺れる心情が……!かつてホーエンハイムがお父様に「ホムンクルスたちに父と呼ばせて」といってましたが、本当に「呼ばせて」ただけじゃないかーと。いや、生まれた7人のホムンクルスたちは父として慕っていたかもしれないけれど、お父様自身に父としての感情が全くないのだから。

*エドの肉体を乗っ取ろうとしたセリムに衝撃が走る。その衝撃はセリム自身の体内から来たものだった。賢者の石となった魂の怨嗟の叫びの中、静かな声が響いた。その人物は魂の渦から徐々に浮かび上がり、かつてのキンブリーの姿を形作る。
*キンブリー「いただけません…実にいただけませんねぇ、ホムンクルスプライド」
*スラムカナマで重傷を負った際にセリムに喰われ同化したキンブリーは、驚くことに賢者の石となった魂の苦しみの叫びの中でも個を保ち続けていた。そして今、エドの肉体を乗っ取ろうとするセリムの動きを封じている。何故邪魔をするのかと、殺気立つセリムにキンブリーは平然と応える。
*「貴方がそのまま闘っていれば、何もしなかったのですがね。ホムンクルスの挟持だなんだとのたまっておきながら、自身に危機が訪れたとたんに、下等生物と見下す人間の容れ物に逃げ込もうとする……貴方、美しくない
キンブリーーー!!!うわああああここでこんな……!
あとあと私読み違えてました。規格外のようなセリムもホムンクルスの基本に当てはめて考えなきゃだった。
要するに、あれです。セリムがエドとの戦いで控えめにしてたのは魂の数が足りないからじゃなくて、自分で修復出来ない体をこれ以上壊さない為。そもそもホムンクルスたちは錬金術を使えない。セリム以外のホムンクルスたちは何かに特化した能力と自動修復機能付きの体の二つを与えられてただけのことで、セリムにはそれがないからそもそもお父様に直してもらわないとダメなんでした。
魂がたっぷりあるということはまだキンブリーのも残ってて当然。や、ホント、彼がこんな形ででてくるとは……!グリードの中で意識を保ち続け、グリードの意志に反して入れ替わったりしてたリンの例を思えば、唐突なことではないはずなのに全く思い当たりませんでした。これがあるから鋼は面白い!

*セリムがキンブリーにとって封じられてる隙に、両手を合せ錬成を行なったエドは右手でセリムの頭部をつかんだ。殺される、と戦慄するセリムに、貴方はエドワード・エルリックを分かってない!と言いきるキンブリー。
*エドの右手から錬成光が輝く。
*セリムの賢者の石の内部、魂の暴風雨の中に一人浮かび上がるセリムの魂。そこへ、自身の魂を賢者の石と変化させ侵入したエドは、右手でセリムの頭部をわしづかみにする。
*エド「捕まえたぜ、傲慢!!!
*やめろ、私の中に入ってくるな、と絶叫するセリムの脳裏に家族ごっこと言っていたブラッドレイ一家が浮かび上がる。
*ことの成り行きを見守っていたキンブリーは、満足したような笑みを浮かべて帽子を振り、そっと世界に別れを告げる。
*直後、セリムの容れ物が粉々に砕けちった。
エドが自分自身を賢者の石にして(ということは魂の状態で)セリムの賢者の石(セリム本体)内部に侵入したのは、セリムの器の頭部でなく、そこにあるセリムの意識体(魂)の頭部に手を当てたかったから、かな。これはかつてマルコーさんが巨大化した真の体のエンヴィーの鼻先に手を当てて、エンヴィーの賢者の石を分解し、トカゲのような本体だけにしたのと同じことですね。そして導きだされる結果も同じにセリムの小さな本体だけが残った。ちなみにエド自身を賢者の石にしてセリムの内部からセリムを分解する=セリムの賢者の石の内部に取り込まれていた魂たちは解放され、肉体があるものは肉体へ戻れる(アメストリス人の魂を取り込んだお父様に起きたあれと同じ)ということ。よってエドの魂は侵入後にセリムを壊しさえすれば、後は勝手に肉体に戻れるわけですが。しかし自らの意思で侵入しただけあって、肉体に戻ったエドはまるで数秒息を止めてただけ、のように咳き込んだりもせずにそのままセリムの器を破壊!すごい闘い方です。
そいやこの力を使えばリンとグリードを分離出来るんじゃないかな?グリードも本体になってしまうけれど。
また、キンブリーが!世界が何を選ぶのか見てたいと言っていたキンブリーにはきっと世界が選んだものが見えたんだろうな。美学を貫くキンブリーにふさわしい最後だったなあ。

(続きます。

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