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2009/05/23(Sat)

ガンガン6月号ネタバレ感想その4
先週書いた感想の続きです。→がんがん6月号ネタバレ感想その1その2その3




*先ほどまでの烈火のような激情が収まったロイ、自分の半分の年齢の子供に怒られ、敵と狙っていた男に諭され、リザに自分への銃口を向けさせ、死ぬ覚悟までさせてしまった状況を振り返り、うつむく。私は大馬鹿者だ、と。
ロイ「銃を下ろしてくれ中尉。すまなかった」
ロイが、どかっとその場にすわりこむ。リザも気が抜けたように大きな息を吐いてへたり込んだ。

リザに義務を指摘され、さらにリザ自身の命をかけられ、ロイに理性が戻ってきました。ああああ、可哀想に……。激情の虜になっていれば、見なくてすむものがたくさんあるけども、理性が戻ってきたらそうはいかない。自分の不始末を目の当たりにしなくてはならんわけで。恥ずかしいだろうなあと思うのですが、そんな状況で自分に対して「大馬鹿者」と言えるロイがかっこいいよ……!大好きだよおおおおお。(叫こんな風に自身の失敗を認められるヒトが大総統になれたら良いと思うよ。
ところで、「バカ」でなくて「馬鹿」なんですよね。93話(4月号)にてエンヴィーに言ったのは「バカ」でしたが(→ロイ「さっさと事実だけ教えろ、このバカ。ヒューズを殺したのは誰だ?」@93話感想)。この使い分けも泣けた。

*エンヴィー「バッカじゃないの」
*激情のまま復讐しようとしていたロイを止めようとしていた三人や、復讐を思いとどまったロイに対してエンヴィーは言う。綺麗事、人情ごっこ、ニンゲンはそんなご大層なものじゃない、本能のままにやればいいと。
*エンヴィーはそれぞれの復讐心をあおるように主張する。ロイの命を狙っていたスカー、エドの幼馴染みウィンリィの両親を殺し、さらに犬と合成されたニーナを殺したのもスカー、イシュヴァール戦に参加していたリザ、イシュヴァールで大量虐殺を行ったロイ、とイシュヴァール人のスカー。
*エンヴィー「憎んで泣いて殺して殺されてのたうち回れよ!!地を這いつくばれよ!!仲良く手ぇ繋いでなんてあんたらクソ虫どもに出来る訳ないだろ!!なぁおチビさん!!」
*しかし、リザはうつむき、ロイは眉を寄せ目をそらし、スカーは目を閉じる。誰一人エンヴィーの思い通りに行動しない。なんでだ、と叫ぶエンヴィーにむかって、エドは静かに言った。
エド「エンヴィー、お前……人間に嫉妬してるんだ」

憎しみを乗り越えられる、辛くても飲み込んでいける、前に進める、だからあおっても無駄……というシーンでしょうけども、気持ち消化しきれてないロイが!ロイが!ああああもう、ロイにあんな顔させやがって!!!!!ロイーーーーーー!!!!!と思わず叫んだ!ううう。ロイーーーー!
でもここで初めてエンヴィーの嫉妬の正体が明らかになりましたね。憧れ、嫉妬してるからこそ、自分の優位を保つ為に、その対象である人間をおとしめていた、ということでしょう。
では人間のどんなところに嫉妬していたのか?そのへんは次のエドの台詞がヒントになると思います。

*ホムンクルスよりずっと弱い存在のはずなのに、叩かれてもへこたれても道をはずれても、倒れそうになっても、綺麗事だと分かってても、何度でも立ち向かう。周りが立ち上がらせてくれる……
エド「そんな人間が、お前はうらやましいんだ」
*無言でエドの言葉を聞いていたエンヴィーは、エドの右手の中から無理矢理抜け出そうとする。人間の小指よりも細い手足の骨の、めき、ボキ、と上がる悲鳴に、無理に抜けたら危険だと止めようとするエド。しかしエンヴィーはそのエドの生身の左中指に噛み付き、痛みで緩んだエドの右手から勢いよく抜け出し…その勢いまま床に落下した。

綺麗事、で10巻のエドや15巻のロイを思い出しました。いやそこに限らずこれまでの鋼のすべてを言ってるんだろうなあと。綺麗事、青臭い理想論でもそれを成そうとするひとたちはかっこいい。ブレダ風に言うなら、「だがそう言うまっすぐな馬鹿は嫌いじゃない」(@10巻41話)。エンヴィーもそんな気持ちを持ちつつ、そんな自分は人間にはなれないからうらやんでいた……?
他のホムンクルスたちは人間に対してどんな感情を持ってるのか気になります。10巻でラストの「私たちはあなたたち人間よりも真理に近い存在」、13巻大総統「目的を持って作られた。君達より優れた品種だ」とホムンクルスの優位と人間を見下すような発言をしてるわけで。その一方で12巻49話の大総統「少し…楽しい」や22巻88話のプライド「君達人間が持つその揺るぎない心を信用しています」だとかの言動からやはり見下しつつも見下すだけの様な単純なものでなく、複雑な感情が透けて見えるような……。
ともあれ、エドのこの指摘以降、エンヴィーはこれまでと明らかに違う態度を取ってます。体を顧みない無理をし、また、今月号の冒頭でオートメイルに噛み付き(くそっ……乗っ取れない!)と言ってたはずなのに、待ちに待った生身の左手もただ噛み付いただけで、乗っ取ろうとしていない……つまり、生きながらえる為に抜け出したのではないという事で。

*荒い息で床を這いずるエンヴィーに、往生際の悪い、と銃口を向けるリザを制するスカー。
スカー「もう永くない」

スカーはその入れ墨で錬丹術を使えるだけでなく、シンの戦士のように気を読むことでも出来るのでしょうか。それともエンヴィーの見た目から判断したのでしょうか……?

*「ニンゲン」と対峙出来る位置まで床を這いずったエンヴィーはよろけながら座りこむ。スカー、リザ、エドが見つめる中、クソみたいな存在のニンゲンにいいようにやられ屈辱だと言いながら、その短い手足を口の中へと伸ばした。涙を流しながら。
エンヴィー「こんなガキに理解されるなんて……!!!屈辱の極みだよ…

自分よりも劣った存在に憧れている、その事実だけでもエンヴィーにとっては屈辱ですが、さらにそれを自分よりも劣った存在であるニンゲンに理解されてしまった。おそらく、おとうさま初め、ホムンクルスの兄弟たちもエンヴィーに指摘してこなかった事実、きっと誰も理解を示さなかった真実。
ニンゲンよりも優れた存在である事がホムンクルスたちのアイデンティティーであり存在意義であり全てであるはずで、それが否定されてしまった。彼の涙は人間同士の理解の先にあるような喜びの発露などでは決してなくて。むしろ自分自身が存在する事すら許せないくらいの屈辱の現れなのでしょう。

*舌の奥にあるホムンクルスの命の核である賢者の石を取り出し、その石を抱えた細い手足に力を入れた。
エンヴィー「この先その綺麗事がどこまで通じるか、せいぜいがんばる事だね。バイバイ、エド…ワード、エルリック……

ニンゲンならば、先ほどエドが言ったように「叩かれてもへこたれても」「何度でも立ち向かう」訳ですが。周りがそうさせてくれるわけですが。ホムンクルスにそれは出来ない、という事でしょうか。屈辱から生まれるものは自己否定であり自己存在への苦しみですが、たった一度の(但し心底からの)屈辱、苦しみで、生きる事を諦めてしまう。スカーは同胞を失った痛みを抱えつつも復讐心という苦しみも乗り越えたのに。ロイはヒューズを失った苦しみと復讐心を飲み込んで、生きることも一度は諦めたけども、それでももう一度前に進もうとしてるのに。
それに対してこの弱さ。ホムンクルスたちが自身を「すでに完成された存在」だと驕り高ぶっていた代償かも知れません。
ホムンクルスの持つ弱さと、ニンゲンの強さ、それらが浮き彫りになった気がします。
別れの際、エンヴィーが「おチビさん」ではなくエドのフルネームを言ったのも印象に残りました。見下した、劣った存在ではなく、自らと対等の位置に置いたのかな、と思いました。

*賢者の石はエンヴィー自身の手で握りつぶされ、破壊された賢者の石とエンヴィーの肉体が同時に砂になり消える。
座り込み、うつむいたままのロイが右手で、目頭を抑えるようにして目を覆う
ロイ「……自死か。卑怯者め」

あああああ、もう、ここ、ほんと、ロイが可哀想で仕方ない……
一言で言えば、責任も取らずに勝手に死にやがって!ってという……。
自分自身が感じた屈辱によるエンヴィーの死は、償いの意味すら持たないので、卑怯。それにロイ自身はもう自死を選べない。どんなに苦しくても。古くはイシュヴァールの戦いでの痛み、さらにヒューズを失った哀しみも、その復讐を果たせなかった苦しみも、復讐を果たそうとしてしまい周りに迷惑をかけた悔い(子供に指摘された恥ずかしさとかも)も、ぜんぶぜんぶ全て飲み込んで進んでいかなきゃならない。そんなこともおかまいなしに、自死を選ぶことへの、卑怯者。ロイが可哀想だ。泣いた。なんでロイの隣にヒューズがいないの……!!!!!うあああああん!!!

+++

ずらずら読みにくい感想だ……こんなん読むヒトいるのか果たして!笑
まだ続きます。多分次で最後。

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